ラグビーワールドカップ2023フランス大会が始まり、眠れない日々が続いているのではないでしょうか。
力と力がぶつかり合うスクラムの迫力、トライを決めた時の爽快さ、キックの精密さなど、ラグビーにはファンを魅了するプレーが数多くあります
そんな素晴らしいプレーをする選手たちをかっこいいと思う人は少なくないでしょう。
しかし、その選手たちがどのポジションを担っているかご存知でしょうか?
ラグビーは、その独特の戦術とプレイスタイルが魅力のスポーツであり、各ポジションにはそれぞれの役割と特徴があります。
この記事では、ラグビーの中でかっこいいポジションとはどのポジションなのか、その魅力や特徴を詳しく考察していきます。
それぞれのポジションが持つ独自の魅力を深堀りしていきましょう。
ラグビーのかっこいいポジションとは?各ポジションの特徴
- ラグビーWC2023フランス大会・日本代表メンバーのポジション一覧
- ポジションの基礎知識
- ポジション選定のポイント
ラグビーWC2023フランス大会・日本代表メンバーのポジション一覧
ラグビーワールドカップ2023フランス大会の日本代表メンバーのポジションは以下のとおりです。
FW(フォワード) | |
ポジション | 選手名 |
プロップ | 稲垣啓太 クレイグ・ミラー シオネ・ハラシリ 具智元 垣永真之介 ヴァルアサエリ愛 |
フッカー | 堀江翔太 坂手淳史 堀越康介 |
ロック | サウマキ アマナキ ワーナー・ディアンズ ヘル ウヴェ |
ロック/フランカー | ジャック・コーネルセン |
フランカー | ベン・ガンター 姫野和樹 福井翔大 リーチ マイケル ピーター・ラブスカフニ |
BK(バックス) | |
ポジション | 選手名 |
スクラムハーフ | 齋藤直人 流大 福田健太 |
スタンドオフ/フルバック | 小倉順平 |
スタンドオフ | 李承信 松田力也 |
センター | 長田智希 中野将伍 中村亮土 ディラン・ライリー |
ウイング | ジョネ・ナイカブラ シオサイア・フィフィタ セミシ・マシレワ(負傷により離脱) レメキ ロマノ ラヴァ |
フルバック/ウイング | 松島幸太朗 |
フルバック | 山中亮平(9月18日に追加招集) |
セミシ・マシレワ選手は9月17日のイングランド戦で負傷。
日本ラグビー協会は、9月18日にマシレワ選手が離脱し、山中亮平選手が追加招集されることを発表しました。
ポジションの基礎知識
ラグビーは、15人のプレイヤーで構成されるスポーツであり、各プレイヤーは特定のポジションを持っています。
これらのポジションは、プレイヤーの体格や特技、戦術に応じて決定されます。
初めてラグビーを観戦する方にとって、これらのポジションの違いや役割を理解することは、試合をより楽しむための第一歩となります。
プロップ(フォワード/フロントロー、背番号1、3)
プロップは、スクラムの最前列左右に位置する選手です。
がっしりとした体型の選手が多く、体重が120kgを超える選手も。
スクラムでは、相手の左右のプロップと直接対峙し、強靭な首や肩の筋肉を活かして相手を押し返す役割を持ちます。
また、ラインアウトではジャンパーを持ち上げて支えます。
フロップとは英語で「支柱」という意味です。
フッカー(フォワード/フロントロー、背番号2)
スクラムの最前列中央に位置し、プロップたちに挟まれる形になります。
主な役割は、スクラム時に足で自陣にボールをかき出すことです。
足でボールを引っかける(フッキング)ことから、フッカーと呼ばれています。
がっしりとした体型だけではなく、スクラム中にボールをコントロールできる器用さが要求されます。
ロック( フォワード/セカンドロー、背番号4・5)
ロックは、スクラムの2列目に位置する2人の選手。
チーム内で最も背が高い選手が担当することが多いポジションです。
ラインアウトでのジャンプや、スクラムでの押し込みが主な役割です。
フランカー(フォワード/バックロー、背番号6・7)
フランカーは、スクラムの最後列の左右の端に位置する2選手。
役割は、スクラムを後方から押し込むことや、スクラムからの飛び出し、タックルした相手からボールを奪うことです。
フランカーは、運動量が豊富でスピードとパワーを兼ね備えています。
ナンバーエイト(フォワード/バックロー、背番号8)
ナンバーエイトは、スクラムの最後方に位置する選手で、チームの中心として活躍します。
スクラムでのボールコントロールやリリースのタイミングを担当。
攻撃時には、フロントローからのボールを迅速に処理し、守備時には相手の攻撃を早く止める役割を持ちます。
高い身体能力と戦術眼を兼ね備えたナンバーエイトは、チームの攻守の要として不可欠です。
ラグビーWCフランス大会における日本代表のナンバーエイトは姫野和樹選手です。
スクラムハーフ(バックス、背番号9)
スクラムハーフは、試合中の中継点としての役割を果たします。
スクラムやラックの際に、前線からのボールを迅速に受け取り、後方のバックスラインへ正確なパスを供給することが主な任務です。
チーム内で比較的小柄ながら、その機動力と瞬発力を活かして、相手ディフェンスラインを突破することもあります。
また、戦術的な視点からゲームを読む能力も求められ、チームの攻撃パターンの起点となる重要なポジションです。
スタンドオフ(バックス、背番号10)
スタンドオフは、ラグビーの”指揮官”とも称される中心的な役割を担う選手です。
試合の流れを読みながら、適切なタイミングでのキックや緻密なパスを駆使して、チームの攻撃を組み立てます。
平均体重は約80kgと、バックスの中では比較的体格があり、タックルを受け止める耐久性も持ち合わせています。
その一方で、高い技術力と戦術的な判断力が求められ、プレッシャーの中での正確なプレーがチームの勝敗を左右することも多い重要なポジションです。
キックでボールを飛ばすことが多いポジションであり、『フライハーフ』とも呼ばれています。
センター(バックス、背番号12 & 13)
センターはバックスの中央に位置する重要なポジションで、攻撃時には敵のディフェンスラインを突破するブレイクスルーや、ウィングへのサポートプレイを行います。
守備時には、相手の攻撃をタックルで食い止める役割があります。
平均体重は90kg程度とされており、突破力とディフェンス力、さらにスピードとパワーのバランスが求められポジションです。
「縁の下の力持ち」として、チームの攻撃と守備の両面での連携を担うキープレイヤーとしての役割を果たします。
ウィング(バックス、背番号11 & 14)
ウィングは、攻撃時にはフィールドのサイドライン際を高速で駆け抜け、トライエリアへの到達を目指す役割を持ちます。
その名の通り「翼」のようにチームの両端を飛び回り、敵陣深くへの突破を試みるスピードスペシャリストです。
また、守備時には、相手のキックをキャッチし、迅速な反撃を仕掛ける能力も求められます。
平均体重は85kg程度で、瞬発力と持続的なスピードが必要とされるポジションです。
フルバック(バックス、背番号15)
フルバックは、チームの最後尾に位置する守備の要となる選手です。
キックの正確さとパワーが求められ、後方からの指示も重要。
攻撃時にはカウンターアタックの起点としても活躍します。
特にキックの能力が高い選手が務めることが多いポジションです。
ポジション選定のポイント
ラグビーのポジション選定は、単なるプレイヤーの体格や特技だけでなく、その戦術的な役割やチームの戦略にも密接に関連しています。
プレイヤーの身体能力、技術、経験、そして戦術的な理解が総合的に評価され、最適なポジションが割り当てられるのです。
例えば、速さと機動力を持つプレイヤーはウィングやフルバックのようなバックスのポジションで、広いフィールドを駆け巡り、相手のディフェンスラインを突破する役割を果たします。
一方、体格があり、持久力と強靭な筋力を兼ね備えたプレイヤーはフォワードとして、スクラムやラインアウトでの主戦場でチームを支える役割を担います。
さらに、ポジション選定には、プレイヤーのメンタルやコミュニケーション能力も考慮することが重要です。
特に、ゲームの流れを読む能力やリーダーシップが求められるスクラムハーフやスタンドオフのようなポジションでは、これらの要素が重要となります。
ラグビーのかっこいいポジションを考察
- 花形ポジションは?
- ラグビーの過酷な戦場:体力と技術が問われるきついポジション
- スポットライトを浴びるポジションとその背景
花形ポジションは?
ラグビーは、15人一丸となって戦うスポーツですが、中でも特定のポジションが「花形」として注目されることが多いです。
花形ポジションは、試合の流れを大きく左右するキープレイヤーとしての役割を持ち、その華麗なプレースタイルや瞬時の判断力がファンの心をつかむ要因となっています。
スタンドオフは、攻撃の起点となり、キックやパスでチームを牽引する役割を持ちます。
そのため、戦術的な視点や判断力が求められ、一つのミスが試合の結果を大きく左右することも。
加えて試合中に注目を集めるペナルティキックやコンバーションキックを蹴ることも多く、テレビ中継などで集中する表情が映し出されることも花形と言われる理由の一つです。
また、ナンバーエイトは、スクラムの最後尾でボールを扱う役割を持ち、その強靭な体力とスピードで相手ディフェンスラインを突破する姿はまさに圧巻です。
ラグビーWC2019日本大会では、ナンバーエイトの姫野選手が見せたタックルで倒れた選手からボールを奪うジャッカルは、幾度となく日本の窮地を救いました。
ジャッカルで世界のラグビーファンを魅了した姫野選手は、まさに花形と言える選手です。
これらのポジションは、その特有の役割と技術、そして試合における影響力から、多くのファンにとって「ラグビーの花形」として称され、特に注目される存在となっています。
ラグビーの過酷な戦場であるスクラム:体力と技術が問われるきついポジション
ラグビーは、全身を使った接触を伴うスポーツです。
その中でも「フォワード」の中の「フロントロー」は、スクラム時に相手と直接対峙し、強烈な力のやり取りを行うため、筋力やスタミナ、そして技術が極めて求められます。
スクラムは、8人のフォワードが組んで相手とぶつかり合うシーンで、ここでの勝敗が試合の流れを大きく左右します。
特に「フロントロー」は、スクラムの最前線で相手とぶつかり合うため、その衝撃やプレッシャーは計り知れません。
このような過酷な状況下でも、正確な技術で相手を制することが求められるため、非常に高いスキルと体力が必要とされています。
この厳しさが、ラグビーの魅力ともなっており、多くのファンがフロントローの活躍に注目しています。
スポットライトを浴びるポジションとその背景
ラグビーにおいて、ファンや観客から特に注目されるポジションがあります。
これは、そのポジションが試合中に見せる瞬発力や華麗なプレイ、そしてその役割の重要性に起因しています。
ウィングは、そのスピードと瞬発力を活かしてトライを決めるシーンが多いポジションです。
華麗なランニングやトライシーンは、カメラに映し出され、試合のハイライトとしてしばしば取り上げられます。
一方、フルバックは、攻撃と守備の要としての役割を持ち、その安定したプレイと時折見せる華麗なキックやランがファンの心を掴みます。
特に、キックのリターンやカウンターアタックの際の彼らのプレイは、試合の流れを大きく変える要因となり、その重要性から多くのファンに支持されているのです。
総括:ラグビーにおけるかっこいいポジションを考察
記事のポイントは以下のとおりです。